私たちが活動する長岡京市、京都の西山のご紹介 2020.7.11
長岡京市は京都盆地の西南部に位置する人口8万人、面積19㎢の小さなまちです。
京都の代表的名勝嵯峨嵐山の渡月橋はご存知だと思います。
渡月橋から下流に向かって、右手(右岸)にある山なみが京都の西山です。
北の愛宕山(あたごやま)、嵐山から南の天王山までを言います。
右岸の山なみと川(保津川やがて桂川)との間の平野部は古くから、乙訓と言われた有数の
穀倉地帯です。
長岡京市は下流の天王山に近い一区域です。
乙訓地域は川が運んできた土、日当たり、西山が肥料源に利用できるため早くから稲作地として開けました。
三世紀から七世紀までの多くの古墳の存在がその証です。
2016年に「乙訓古墳群」として国史跡に指定されました。
このように西山は桂川右岸の後背森林として、木材(ヒノキ)、薪、柴、木炭、肥料、食料などの
供給源として重要な役割を果たして来ましたが、戦後、他地域と同様に植林されたスギ、ヒノキの放置、
薪炭林の放置、竹の侵入などにより森林の多様性、里山の多様性が失われつつあります。
私たちが活動を始めたのは20年前、長岡京市の森(市域の4割)のごくごく一部です。
その後西山森林整備推進協議会(2005)が結成され、官民学協働で整備が行われています。
サントリーさんの「天然水の森 きょうと西山」(2012)による広い範囲の整備も行われています。
台風による大きな被害も発生し、今後も手入れを継続しないと里山の維持は難しいです。
春先が一番良い季節です。
これからショウジョウバカマ、コバノミツバツツジ、ササユリが咲きオオルリが鳴き始めます。
長岡京市のグリーンハウス(ジャブジャブ池)、西代(にしんだい)里山公園(管理棟は2022年11月、市制50周年を記念し「西山ホタルの家」と命名されました)起点にご家族連れでぜひ西山に入ってみてください。
写真は小畑川と犬川の合流点より見た京都の北西の愛宕山です。愛宕山から左手に続く山なみが京都の西山です。
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